伝統のモツツァでF1グランプリが開催された。ティフォシが括目する二台フェラーリを見つめてスタートを待つ。シグナルが消えてグリッドに留まる一台のマシンはフェラーリのライコネンだった。素晴らしい予選を披露したキミは、手順のエラーによりアンチストールを作動させてしまい、フロントローから最後尾までポジションを下げる。
このライコネンの失速から出鼻を挫かれたセカンドロー4番手ロズベルグはポジショニングに妥協せざるを得ず順位を落とす。チェッカー間近の51周目、2位を走るベッテルと対峙しようとした矢先にエンジンブロー。ロズベルグとメルセデスが今季初のリタイアを喫す。ドライバーズタイトル争いから遠のき、最大のライバルへ思いがけない贈り物を送る結果となった。
一方のハミルトンはモンツァを完全支配して2度目のグランドスラムを達成。チャンピオンシップの余剰ポイントを伸ばしシーズンをスーパークルーズ。早々とタイトル獲得へ片足をつける格好となった。レース後に審議となった指定されたタイヤ内圧設定に違反があるとされていたが正式な手順の内圧管理が確認されリザルトが確定した。そもそもこの騒動の発端は何を意味するものだったのか?緊迫したクルーとメルセデスのトト・ウォルフが見せた表情と鋭い眼差しが忘れられない。ピレリ社の対応の不味さが浮き彫りなっているが、観戦している各々のファンに後味が悪いのレースにはなって欲しくはない。
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